あのデートから、数日。

普通に、学校で小雪と話していた。


「あ、隆盛先輩!」

移動教室のとき、ちょうど廊下の窓からみえた校庭。

そこに、外で体育をしているのであろう、十影と先輩、その他もろもろ。



「え?小雪ー?早くしないと、遅れるよ?」



そうなのだ。

先輩を見て、言ったのは私ではない。


小雪なのだ。