「え?ちょっー!迷子になっちゃ――――……へ??」 私の前には、優しそうに差しのべられた、 手があった。 「ほら、手。繋ぎなよ…迷子になるよ?」 十影の、その言葉に私は笑顔を隠しきれなくて嬉しくて! 仕方なかった!!! 「うん!!!!」 私は、服をひらりとなびかせて、 十影の手に飛び付いた。