「でも。


途中からは、本当に…好きだった。輪廻に重ねちゃって…。楽しかった。
宮島に取られたときは、焦った。




また、一人で……。
輪廻が離れていったように…って。」




下を向いて話す、十影は…信じたいような言葉だけを並べた。


「居なくなって…欲しくなかった。」



そして、



「君を愛していた気持ちには嘘は…無いから」



とだけ言って、屋上から居なくなってしまった。