「あーいーり!!」





学校に着いて教室に入った瞬間、

アイツに捕獲される。




「おはよ。なに?」




なんだか文化祭以来、

私に話しかけてくる回数が増えた気が…





「おはよ!あとちょっとでさ、

 夏休みだよね??」



「あー、うん。」





えっと今年の夏休みは…

あ、まだ特に何も決めてないなー





「ねえ!海行かない??」




「え?海??いいよ」





海とか去年行きそびれたし、

なんか行きたいかも。





「は?!え?!まじで!?

 よっしゃーー!!!!」


隣できもいくらい喜んでる優良を

無視して私は席に座ってる竜也に

スキップで近づいた。





「竜也!おはよ!ね!ね!

 夏休み海行かない??優良もいるけど」




ボーッとしてた竜也は私に気づいて

目をパチパチした。




「え?それ俺行ってもいいの?」



「え?当たり前じゃん」


「わー!!なに井上誘ってんだよ!」



すごい勢いで走ってきた優良は

なんだか焦った様子。




「は?いいでしょ!人数多い方が

 楽しいしさ!!あ、歩美も

 呼ぼっかなー。ね!竜也来る?」




「はー…まじかよ愛莉…

 お、俺と愛莉が2人っきりっていう

 ラブラブ計画がーーー…」


「俺、海行きたい」



「は?!井上空気読めよ!!」


「よし!じゃあ竜也決定ねー!」


「ふふっ優良よろしくね」