「優良くんのこと好きです!!」






呼び出されて告白された時にも



あーこれが愛莉だったら良かったのに



って無意識にそんなこと考えてて。





「ごめん。俺、好きな人いるの」




そう答える俺の顔はきっと

自分でも引くくらいニヤけてる。




それくらい俺は毎日が愛莉で

いっぱいだった。







「優良、今のなんか面白かった」





愛莉が俺に少しでも笑うと

その日、俺は何でも出来ちゃうくらい

嬉しくなって




「竜也ー!今日一緒に帰らない?」




愛莉が他の男と話してると

その日はなんだかイラついて

なにもしたくなくなる。



「いいよ。一緒に帰ろ」




そして俺の強敵。



井上 竜也。




愛莉の一番のお気に入りの男。





あいつがいるせいで愛莉が

俺のことを見てくれない。





でもあいつがいなかったら

俺に興味をもたない愛莉を

気になってなんかいなかった。



しかも


あいつと話してる愛莉を見てると

俺の知らない表情が見れるから





結構俺はあいつに感謝してる。





だけどあの表情はいつか必ず俺に

向けさせる。




「あーいり!!」



絶対、愛莉を俺のものにする。



「なに急に」



だから愛莉、覚悟して!!



「大好きだよ」