【完】あいつが私に恋してる!?







「愛莉、愛莉!射的!」



「あ!やろ!」






竜也と私は屋台の射的に駆け寄った。





『1人、3回までだよ!』




係の同級生の指示にしたがって

私はうさぎを狙う。







パン!





「あー…」






パン!






「あ、おしい」







パン!





「あーあ。」







結局1つも当たらなかった。



あのうさぎ竜也に似てたから

欲しかったのに。





「愛莉、あのうさぎだよね?」





すると竜也は私にうさぎを

見つめながら問いかけてくる。






「あ、うん。え?」





「俺が取る」






竜也はそれだけ言うと

ただうさぎだけを見つめた。





パン!




一発目は外してしまったけど

私は黙って竜也の横顔を見つめる。




こんなに真剣な竜也の顔、初めて見た





…かっこいい







パン!





「あ。」




竜也がほっとしたように微笑む。





前を見ると私が狙ってたうさぎが

倒れていた。



「え!!竜也!!凄い!!」


「へへ。」





竜也は照れたように笑い、

係の人からうさぎを受け取る。






「これ、愛莉にあげる」



竜也はふんわりと笑って

私にうさぎを差し出してきた。




「ありがとう!!一生大事にする!!」





私は手のひらサイズのうさぎを

ぎゅっと抱きしめた。