「綾(りょう)!おはよー!」
「おはよ、実紅(みく)。今日は朝練ないんだね」
実紅とは席が前後で、入学式の日に仲良くなった。さばさばしてて、他のクラスに双子の妹がいる。
「いや、さぼった!それよかさ、お前朝練でなくていいの?」
「は?」
「いや、剣道部って毎日朝練してんじゃん?お前見ないからさ」
朝練?聞いてない。
「先輩とこ行ってくる!」
「はー?お前もうすぐ朝礼だけど」
「誤魔化しといて!」
返事は聞かずに、一年教室の真上二階にある二年生教室に走る。
二年生教室にはまだ半分も人がいなくて、先輩を見つけるのも簡単だった。
「先輩、お早うございます!」
「あー、りょうりん、おはよー。朝練休んでるけどどーした?」
そうそう、それを聞きに来たんだ。
先輩恐いですね。目が笑ってないですよー。
「朝練なんですが、あるの知らなくて、さっき同じクラスの子に朝練は?って聞かれて先輩に聞きに来ました」
「あれ?蔓見(つるみ)から聞いてない?伝えとくって言ってたんだけど」
蔓見……。なぜか入学時から嫌われてるんだよな。
「忘れてるかもしれないですね。明日からちゃんと出ますので!」
考え込む先輩。
「蔓見と仲悪い?」
「いや、まだ話したりとか全然してないので」
「そっか。わかった!
じゃあ、明日ね!七時から!」
「ありがとうございます!じゃぁ、失礼します!」
「はーい」
頭を下げて自分の教室に走る。
もちろん今は朝礼中。二年生は今日は午前だけ自習らしく、怒られることもなかった。教室前につくと担任の"今日も一日頑張りましょう!"が聞こえた。
バレないように前の扉から先生が出るのをみはからって後ろから入った。
「おはよ、実紅(みく)。今日は朝練ないんだね」
実紅とは席が前後で、入学式の日に仲良くなった。さばさばしてて、他のクラスに双子の妹がいる。
「いや、さぼった!それよかさ、お前朝練でなくていいの?」
「は?」
「いや、剣道部って毎日朝練してんじゃん?お前見ないからさ」
朝練?聞いてない。
「先輩とこ行ってくる!」
「はー?お前もうすぐ朝礼だけど」
「誤魔化しといて!」
返事は聞かずに、一年教室の真上二階にある二年生教室に走る。
二年生教室にはまだ半分も人がいなくて、先輩を見つけるのも簡単だった。
「先輩、お早うございます!」
「あー、りょうりん、おはよー。朝練休んでるけどどーした?」
そうそう、それを聞きに来たんだ。
先輩恐いですね。目が笑ってないですよー。
「朝練なんですが、あるの知らなくて、さっき同じクラスの子に朝練は?って聞かれて先輩に聞きに来ました」
「あれ?蔓見(つるみ)から聞いてない?伝えとくって言ってたんだけど」
蔓見……。なぜか入学時から嫌われてるんだよな。
「忘れてるかもしれないですね。明日からちゃんと出ますので!」
考え込む先輩。
「蔓見と仲悪い?」
「いや、まだ話したりとか全然してないので」
「そっか。わかった!
じゃあ、明日ね!七時から!」
「ありがとうございます!じゃぁ、失礼します!」
「はーい」
頭を下げて自分の教室に走る。
もちろん今は朝礼中。二年生は今日は午前だけ自習らしく、怒られることもなかった。教室前につくと担任の"今日も一日頑張りましょう!"が聞こえた。
バレないように前の扉から先生が出るのをみはからって後ろから入った。
