「は、はいっ!?」

思わず私の声は裏返ってしまった。
けど、甘い強面は、なぜか大笑いして、

「ははっ…だめ…」
「君の反応面白い…」

って言い出すもんだから、
私だって流石に苛っときて、

「ちょっと…いきなり笑うとか失礼じゃないですか?」

って言ってみた。
すると、甘い強面は、笑うときなくなっていた目をもう一度開き、
金髪のオールバックをかきあげ、
長いまつげの間から私のことを見つめてくる。
そして、私の顎を上に向ける…


「え、ちょ、あの…」


これは…キス…される…
そう確信して、目を瞑ると、

「やっぱり、面白い…」

と言い、手を離した。