キーンコーンカーンコーン…

授業の終わりのチャイムがなった。
私は相変わらず濡れている制服を見つめ、これからどうしようかと考えていた。
「パタンパタン…」
「…だ、れ?」
「仲良くしとっった子たちに裏切られる気持ちはどうや?」
この声は…桜子さん。
「………………。」
「早く何か言えや!」
ダメ…こんなところでくじけちゃダメ。
「うーん…授業サボれてラッキーだった…かな?」
「は?」
「おまけに…クシュンっ!…風も引いたみたいだから明日は学校休めそうね」