バッシャーン!
髪の毛から滴り落ちる水滴。
空っぽのバケツ。

私は一瞬、何をされたのかわからなかった。
「ほんっとに!ざまあって感じ!」
「稜君とあんたなんか釣り合わないのよ!」
「桜子ちゃんのほうがよっぽどお似合いよ!」
ぐいっ!
バタン!
ガチャガチャ!!!
〔なんで!?なんで開かないの!?〕
個室に私は閉じ込められた。

「しばらくそこで頭冷やしときなさい!」
バッシャーン!
また、頭から水をかけられた私は、
体にまとわりつくびしょ濡れの制服を
どうしようかと考えながら、
沈黙を過ごすのであった…