「この子ったら、まだツナ缶のふた。

大事にしまってあったわよー。」


お、お母さんー!!!


「な、何勝手に見てるのさ!」


「それ、本当?」


「う、うん。本当だけど‥‥‥。」


お母さんが変なこと言うから

私、心臓壊れちゃいそーだよ。


「じゃ、俺たちは邪魔者だよな。」


小野さんとお母さんは、自分の部屋に向かって

行って、そこには私と空の2人だけ。



「俺も、あのツナ缶のふた。

まだ持ってるよ。」


空が口を開く。