「さ、再婚!? 何それ聞いてない。」 朝、寝ぼけた頭を覚まさしたのは 他でもない母の発言。 私、上野香織。 高校二年生になったばかり。 「そうよー。今日言ったもの。 大丈夫よ。香織も知ってる人だから。」 そう言って母は、私にウインクしてみせた。 いやいやお母さん。 そんなのん気な気分には今なれません。