桜学園。
そこが私が通うことになった
私立の女子校の名前。

____友達、たくさんできたらいいな…

そんなことをふと想いながら
歩く桜道。

____綺麗だなぁ

私も桜みたいにあたたかく
みんなを笑顔に出来る人になりたい。
目標もできたところで
よりいっそう頑張ろうと思う気持ちになり、走ろうと思ったその時


「きゃっ」

「ご、ごめんなさい!!!
大丈夫ですか?」

思いっきりぶつかってしまった。
___ど、どうしよう、、、
しっかり謝らなくちゃ、、、!

「ごめんなさいごめんなさい!!」

「いえいえ。こちらこそごめんなさい
です!」
そう言ってぶつかった子は
笑顔で話しかけてくれた。

____うわぁ、可愛い子!

笑ってくれた女の子は少し私より背が
低く、小柄で華奢な体だった。
整った顔立ちに赤縁のメガネ。
目の色は透き通っていて
まるで飲み込まれてしまいそうなほど
綺麗な青色で、、、

「?
どうかしましたか?」

あまりに見つめすぎたかもしれない。
急に恥ずかしくなってきた。

「す、すいません!お怪我はありませ んか?」

「全然大丈夫ですよ。
、、、。もしかして桜学園に通う方 ですか?」

「は、はい!この春から通うことになりました。もしかしてあなたもですか?」

「私もなんです!同じ中学から来る子がいなくて…。心細かったんです。
よかったら私とお友達になってくれませんか?」

「こ、こちらこそ!よろしくおねがいします!」

「えへへ よかったです♪
一緒に行きましょうか。」

「はい!」

____さっそくお友達ができました!

2人で歩く桜道。
きっとこれからいい事が
始まる予感がする_______。