T大内にある研究所までの道のり

寮が空いてるから、ずっと進めているのに
しぶってるなんて……

驚いた

いつでも寮に入れたんだ

「あぁ……また来てる」

「えぇ!!」

俺の視界に入ったのは、結と瑠美だった

「3日に1回は、くるんだよね…
1年くらいは、続いてるんだよ?
ナナのなにが気に入らないのかね?」

1年も……

マジかよ……

青葉さんが2人の間に割って入る

「瑠美さん、よかったね!
お迎えみたいよ?」

結が俺を指さす

迎えに来たつもりなんてない

「浩一!!」

瑠美が俺に抱きつく


冷ややかに俺を見て、研究所に入ってく


「あれ?ナナに用事かと思ったら
彼女のお迎えだったのかぁ
ナナの高校からの仲良しは、君かぁ
ダメだよ?ちゃんと彼女と仲良くしなきゃ」


「青葉さん… あの……」


にっこり笑って、ウィンクして去っていく
青葉さんにまで、完全に誤解された