俺の名前は、森重 浩一


春に東京に引っ越ししてきた

大学に入学して、結と一緒に暮らして半年

2LDKの間取り

お互いに自分の部屋がある

かなり贅沢な部屋…

お互いの両親が、家賃を半分づつ出し合う


学校が始まるまでは、新婚さんみたいって


結は、はしゃいでた


学校が始まったら、勉強が忙しいらしく

俺も野球の練習でゆっくり話せない

それでも、結は毎日弁当を作ってくれた

料理に洗濯、掃除も完璧だった

すごく幸せいっぱいだ!!


しかし、俺には悩みがある


1つ屋根の下、若い2人…


半年たって何もない

いえ、何もできない


どうも…結と2人になると弱い


いやいや、彼女になってから弱い


ぶっちゃけ…


結と両想いになったあの日


結の唇に触れるだけのキス






あの日以来…


キスをしていない


唇以外のところにも


手をつなぐのも学校が始まってからない


抱きつくこともできない




自分のヘタレさに驚く




本当、情けない…




情けないけど、結に触れたくてたまらない