学校についたら、かずくんは高3で私は1つ下だから2階でお別れ。

名残惜しいのはいつも私ばっかり

会えないってのも辛いんだけど、それ以上に心配なのは、私が見てない間にかずくんが同級生の可愛い女の子たちに言い寄られちゃうってこと!

自慢でもあるけど、かずくんはかっこいい。そしてモテる。
少女マンガにありがちなイケメン幼なじみを持っちゃったってわけだ。

きっとそれなら幼なじみっていう立場はトクベツできゅんきゅんする恋愛に発展するんだろうけど。

私も期待してるのだけど!

悲しいことにそんな雰囲気にはまったくならない。

それどころか、わたしの浮き沈みする様子を楽しんでるのか次々と女の子乗りかえてべたべた見せつける
そんで泣きかけの私を笑いながら頭ぽんぽんってするから、私の心臓はまたばくばくいって結局振り出しに戻る。

そうやって人を掌で転がすのが趣味の人だから私は恰好の獲物みたい。
悲しいやら情けないやらだけど好きなものはしょうがない。

それにかずくんはあまり感情を表に出さないから、脈があるのかないのかも私の単細胞な頭ではわからない。

そんなこんなでいつも振り回されるかわいそうにわたしの恋