今年5年生になる弟の一樹が、偉そうに私に命令してくる。 まだ寝起きなせいか、目が半分しか開いてない。 「あーもー!前髪がー!」 「うるさい。 どうせ姉ちゃんの顔なんて誰も見ねーよ。」 カチン。 その通りなんだけど、なんか一樹に言われたらムカつく。 「邪魔。」 「うわ!何すんのよ!」