「里美~!
早く並ばなきゃ!」
「あ、うん!」
花音のよばれて、出席番号順に並ぶ。
そして、ゆっくりと歩いていく。
「先輩!」
「さようなら!」
「元気で!」
ほぼ女子に言われながら、私は1年生の花道を抜けた。
2年生…
片野くん…
私は片野くんを見つける。
「いた…」
片野くんとばっちり目があった。
距離はあと3メートル。
私も片野くんも目を離そうとはしない。
後輩からの言葉は聞こえてない。
あともう少し。
言わなきゃ、ちゃんと。
大丈夫、言える。
気持ちを落ち着かせて、片野くんを見る。
今だ!
「片野く…」
「なぁ修平。
恵先輩可愛くない?」
うそ…
私が名前を呼ぼうとした瞬間、友達らしき人物が片野くんに話しかけた。

