「ねぇ…楽しい…?」 私は片野くんと啓大に掴まれた腕を思いきり引っ張った。 腕は簡単に離れた。 「全部嘘なんでしょ… 啓大も、片野くんも私のこと好きって… 嘘なんでしょ…」 私の小さな声を二人は聞き取ったみたいで、黙りこんだ。 「黙るってことは、肯定ってこと…?」 すると啓大は肩を震わせて笑い始めた。 片野くんはなにもしゃべらない。