卒業ラブ




平然と私の方に来た花音の頬っぺたをつねる。


「いひゃい!」


「あーらごめんなさい。」


おー、思いの外もちもちしてた!


「でも、啓大と二人っきりだったねー!」


「……まー、それはね…」


少しは感謝してる…ん?


「なんで花音が知ってるの?」


「途中で会ったんだよ!


誰か探してるみたいでね、聞いてみたら……


里美を探してたんだって!」


なにそれ…。


それって、私が登山大嫌いな上に、遅いことを知ってて、心配してくれた…?


「じゃんけんで負けたんだって!」


わけじゃないね。


「男子たち頂上についてて、遅い人迎えにいく係をじゃんけんしたんだって!


それで啓大が負けたらしいよ!」


そんなことだろうと思った。


少しだけがっかりしている自分を振り払って、私は花音と頂上で遊んだ。