まだ体が震えてる。


でも、片野くんのおかげか少しだけ収まった。


なんだか安心する。


「今度は絶対守る。」


「…ねぇ、なんか本当に恋人みたい。」


自分で言って顔が赤くなった。


でもしょうがないよ。


男子に抱き締められるなんて経験ないから…


「顔赤…」


「知ってるよ…」


デートの付き添いのはずなのに、すごくドキドキした夏休みだった。