あいつ私を置いていきやがった。 まあいいか。 「うわ!」 歩いていると、石につまずいて転んでしまった。 やだ、かっこわる…。 「大丈夫か?気を付けろよ。」 そう言って、手を差し出してくれる啓大。 なによ、急に優しくされたら調子狂う。 「いい。大丈夫。」 思わずその手を弾いてしまった。 そんなこと構ってられない。 とにかく皆に追い付かなきゃ。 私一人だけ遅れて頂上なんて絶対嫌だ。