私にお金なんて… 「里美はいっつも黒の服で、しかも安物でしょ? 私は姉弟に分け隔てなく買ってあげたかったから、里美に買おうとしてたのをずつとつもり貯金してたのよ。 だから一樹は今日は3着しかないの。」 そう言ってお母さんは大きな貯金箱を私にくれた。 開けると、千円札が数枚あった。 「これは里美の洋服代ののこり。 一樹に買ってあげていた分全部貯金してたから、 まだ残ってるの。 好きに使って。」 「お母さん…」 私のためにずっとしてくれてたんだ…