弾き終わり、一息ついたとき、音楽室の入り口から手を叩く音が聞こえたきた。 音楽室の入り口をみると、 君が、 君が立っていた。 君があたしに向かって、拍手をしている。 …えっ…? どういうこと…? 「やっぱりいつ聴いても、上手だね」 あの時と変わらない、 あの時と同じ優しい声であたしにそう声をかけた。