ふぅー、息をつくとお母さんとお父さんが駆け寄ってきた。

「ったく二人とも何て顔してんの?」
二人の顔は涙でぐちゃぐちゃ。

「一番辛い言葉を言わせてゴメンな」
声を震わせるお父さんに私も自然とまた雫をぼろぼろとこぼす。

次第に誰かが通報したのかパトカーのサイレンが近づいてくるのがわかった。

きっと家を調べれば虐待や私を捨てた証拠が見つかり警察も動いてくれるだろう。

本当の母親が逮捕されるのは気持ちがいいものでは無いが私は、血が繋がってなくても今のお父さんとお母さんを両親とおもってる。
きちんとあの人は法で裁かれるべきだ。
私は、前を向きたい。