『私は、今幸せなの、本当の母親は私をロッカーに捨てたんだって?』

「止めなさい‼飛び降りるわよ‼」
窓から身を投げたそうとする女性の顔は次第に青白くなってきた。

ほら、やっぱ、気付いてたじゃん。
私があなたの子どもって事。

私は、ゆっくりと窓に近づく。

「やっ!止めなさい‼飛び降りるわよ‼」

嘘つき。死ぬ覚悟も無いくせよくいうよ。

私は、皮肉たっぷりに彼女の頬に手を置いてこう呟いた。


『どうして捨てたの?お母さん?』

「あ・・・」
彼女の力がすっと抜け星也さんと私でそれを支えると部屋に運んだ。