MIRROR

私の学校では期末試験が迫っていた。
頭は同学年でもトップの私は、いつも通り勉強をし、またトップをぶっちぎるつもりだった。
『美晴ちゃん、満点狙ってみない？』
星也さんの鬼のような一言があるまでは・・・


星也さんって頭いいのかな？期末試験の一ヶ月前勉強で会えないことを理由に星也さんとデートしていた時ふと、思ったのだ。

そう言えば大学も知らないしな。

「星也さんって大学どこですか？」
「んー？章正大学」
答えを聞いて固まる。
周りのお客さんも星也さんの言葉で若干固まっていた。
章正大学ってエリートじゃん！


章正大学とは官僚も出すほどのエリート校だ。

「一応、この前の試験学年５位だった」
自慢げに星也さんが笑う。

・・・すごい・・・・頭もいいんだ‼

私みたいなのとレベルが違う。
「私理系で文系の教科で十点くらい落としちゃうんですよねー」
私は理系の教科はほぼ満点なのに文系の教科で全部で十点くらい落としてしまうのだ。
「んー？教えてあげようか？」
「へ？今何と？」きっと今のは空耳だよね。
「勉強を教えてあげようか？そのくらい頭いいなら満点採れるよ？俺の指導で美晴ちゃん満点狙ってみない？」
満点・・・その言葉にひかれた私は、承諾したのであった。そして今に至る。