そう、私、永山美晴は一度も恋したことないのだ。クラスでも浮いてないし、頭もいい方だ。そのお陰か、告白は一度だけされた、が、他クラスだしタイプでもなかったから断ってしまった。
「やっぱり、本当のお母さんかお父さんのせいかな・・・・誰かを愛することがね怖いから・・・・・二人共どうしたの?」
お父さんとお母さんは後ろから私を抱きしめる。
「大丈夫・・・・あなたは私たちの親だから、無理はしないでね?」
お母さんの言葉が私の目から滴を溢れさせた。
「ありがとう、二人共。大好き・・・」

この言葉に嘘は無い、けれど血が繋がっていないその事実は変わりようの無いことだ。
私の本当の親は、私をコインロッカーに捨てた。私は、昔でいうコインロッカーベイビーになる。しかし、手掛かりである防犯カメラも何故かその日だけ作動しておらず、私の親が細工したかもしれないことに気づいた時は吐き気がしたものだ。
お陰で、こちらはコインロッカーをみれば失神するおまけ付き。最悪❗