桜がもうちってしまったある日の朝。

「おーい!!」

「奏!」

私の名前は、稲岡奏(いなおか かなで)
栗色の髪
黒縁メガネ
161cm
の、女子中学生!

「そんな、早く走ってこなくても私逃げないよ!?!?」

「いいのいいの!」

私の肩をバシバシたたくのは、クラスメートの、前中海未(まえなか うみ)ちゃん
愛すべき妹って感じ!

「奏!職員室ついてきて!」

「なんか、悪さしたの!?」

「当番だから!」

もう!と、また肩をバシバシ。

「ごめんごめん!!じゃあ、行こっ!」

下駄箱で履き替えて、海未ちゃんは、職員室へ入っていった。

ふぅー
疲れたなぁ
登校だけで、疲れるよー(笑)

「稲岡先輩???」

ふいに、後ろから呼ばれた。

「は、はい!」

噛んじゃった。
先輩だなんて!
ちょうど、1ヶ月前から呼ばれ出したばっか!
ってー

「ざわ君!?!?」

「そのあだ名やめれませんか?(笑)」

後沢洸希(ござわ こうし)くん。
こと、ざわ君。

ござわで、ざわ君。

「こんなところで…まさか!」

「悪いことなんてしてませんー!」

慌てて否定。
あ!
ちなみに、ざわ君は1年生。
私の一個下。



そしてー

私の神。