「では、私は戻ります。何かあったら呼んでください」
「ねぇ、カルガン。あたしはいつになったら、外に出れるのかな…?自由になれるのかな?」
本当は分かってる。
カルガンにこんな事聞いても、意味ないってこと。
「さぁ、私にも分かりません。…でも、きっとそんな日はきます。レナ様は悪魔の子なんかではありませんから」
「うん…ありがとう、カルガン」
こんなことを話せるのはカルガンしかいない。
みんな信じた人も裏切って、あたしを殺そうとしたから。
でも、カルガンは違うんだ。
こんな子供相手でも、真剣に聞いてくれて、あたしを守ってくれる。
だから、あたしはカルガンの事が好きなんだ。


