溺愛☆ナイト様



「では、私は戻ります。何かあったら呼んでください」


「ねぇ、カルガン。あたしはいつになったら、外に出れるのかな…?自由になれるのかな?」


本当は分かってる。

カルガンにこんな事聞いても、意味ないってこと。


「さぁ、私にも分かりません。…でも、きっとそんな日はきます。レナ様は悪魔の子なんかではありませんから」


「うん…ありがとう、カルガン」

こんなことを話せるのはカルガンしかいない。

みんな信じた人も裏切って、あたしを殺そうとしたから。


でも、カルガンは違うんだ。

こんな子供相手でも、真剣に聞いてくれて、あたしを守ってくれる。


だから、あたしはカルガンの事が好きなんだ。