溺愛☆ナイト様


「姫様、すみません。見張りをつけていたのですが…。いつの間にか消えていたようで」


「…ん。大丈夫。慣れてるから」


“悪魔の子”

あたしは小さい頃からずっとそう呼ばれてきた。

理由はこの瞳のせい。


お父様も亡くなったお母様も綺麗な黒い瞳だったのに。


あたしだけ、こんな青い瞳に産まれてきてしまった。

もちろん、街の医者にも診てもらったけど原因は未だに不明。


だから、人々はあたしの事を“悪魔の子”と呼ぶようになった。