「レナ様!!」 ドアが勢いよく開き、護衛兵の長、カルガンが入ってきた。 「大丈夫ですか?!お怪我は?!」 「大丈夫だよ。…この人だよね、昨日の危険人物って…」 「はい。……姫様、こいつが昨日の報告に上がっていた刺客です」 やっぱり、そうだったんだ。 刺客とは、暗殺を主とする仕事をする者のこと。 「カルガン…。このミルクも調べて。多分、毒あたりが入ってると思う」 毒殺をするつもりが、毒を疑われたから刺殺に変更したんだ。