「レナ」
偽者?
…いや、違う。
この声、姿、優しい表情、周りを取り巻く空気…。
すべて本物だ。
「お母様!!」
一番会いたかった人に、やっと会えた。
ということは…あたしは死んだの?
「レナ。あなたはまだ死んでないわ。ここは、あなたの意識の中よ」
意識の中?
…そうだった、あたし…。
「お母様…あたし、また大切な人を死なせてしまった。ねぇ、どうして?!なんで大切って思えば思うほど、みんな消えていってしまうの…?」
あたしの味方はもういない。
王であるお父様が亡くなった今、カルガンは新しい王の従者となり、ハルトも護衛の契約が解かれる。
きっと、一人では生きていけない。


