溺愛☆ナイト様


ハルトを殴って、勢いのままにパーティー会場へむかったあたし。


「もう。ほんっとうにありえない!あの変態護衛」


「だーれが変態護衛ですって?」

「ハルトよ、あの毒舌野郎…」


ん??

一人だったのに、なんであたし会話してるんだろ?


ハハッ…。

隣を見ると、


「なんでおまっ…ハルトがここにいるのよ?!」


さっき置いてったはずのハルトがあたしの隣を普通に歩いている。


ぜ、全然気づかなかった…。


「何言ってんですか。俺はあんたの護衛ですよ?近くにいなくてどうする」


いや、まぁそうなんたけどさ。


「それに、護衛対象に殴られて黙っていられませんしね。」


あ。

そうだった、殴っちゃったんだ。


「ごめん。つい手が勝手に動いて」