ハルトを殴って、勢いのままにパーティー会場へむかったあたし。
「もう。ほんっとうにありえない!あの変態護衛」
「だーれが変態護衛ですって?」
「ハルトよ、あの毒舌野郎…」
ん??
一人だったのに、なんであたし会話してるんだろ?
ハハッ…。
隣を見ると、
「なんでおまっ…ハルトがここにいるのよ?!」
さっき置いてったはずのハルトがあたしの隣を普通に歩いている。
ぜ、全然気づかなかった…。
「何言ってんですか。俺はあんたの護衛ですよ?近くにいなくてどうする」
いや、まぁそうなんたけどさ。
「それに、護衛対象に殴られて黙っていられませんしね。」
あ。
そうだった、殴っちゃったんだ。
「ごめん。つい手が勝手に動いて」


