…“悪魔の子”が産まれてから18年後……
優しい日差しが部屋に差し込む、一見平和に見える朝。
「姫様、おはようございます」
「おはよう」
あたしは、レナ。
この国の王の娘…いわゆる、姫様ってやつだ。
もちろん、住んでいるのはこの国の中央に位置する彩華の王宮。
姫ということもあり、食べ物には困らない生活をしている。
でも、あたしは絵に描くような立場の姫じゃないんだ。
なぜなら…
「姫様、朝のホットミルクでございます」
あたしの前に出されたホットミルク。
でも、中のミルクを見てみると少し色が変…。
「これはいつものミルク?」
「え……はい。そうでございますが…」