溺愛☆ナイト様


「知りませんよ、そんな呼び名」

「…えっ?」



これだけ人々から色々言われているのに、知らない?

それこそ、ありえない。

この人だって、心の中ではあたしの事を気持ち悪く思っているはず。


「そう。じゃあ、教えてあげる。あたしはこの青い瞳をもってる!でも、王族はみんな綺麗な黒い瞳なの!!あたしは産まれるはずもない子供…だから、“悪魔の子”なの!!」


この国で一人だけ、青い瞳の子。

王の子供にも関わらず、何度も暗殺されそうになっている子。