「知りませんよ、そんな呼び名」 「…えっ?」 これだけ人々から色々言われているのに、知らない? それこそ、ありえない。 この人だって、心の中ではあたしの事を気持ち悪く思っているはず。 「そう。じゃあ、教えてあげる。あたしはこの青い瞳をもってる!でも、王族はみんな綺麗な黒い瞳なの!!あたしは産まれるはずもない子供…だから、“悪魔の子”なの!!」 この国で一人だけ、青い瞳の子。 王の子供にも関わらず、何度も暗殺されそうになっている子。