溺愛☆ナイト様


「あ、そういえば、王様がレナ様をお呼びでしたよ。王室に私も用があるので、一緒に行きましょう」

「うん」


あたしの事をレナと名前で呼ぶのは、お父様と亡きお母様、そしてカルガンだけ。

他の人は名前では呼ばない。


あたしを“悪魔の子”とか、“破滅の姫”って思っているから。



だから、あたしはカルガンとお父様以外は信じないって決めたんだ。


コンコンッガチャ…


「失礼します、お父様」


「おぉ、ちょうどいいところに来た。」


お父様のいる王室に入ると、知らない男の人がお父様の隣に座っている。