ここは、自然豊かで美しい彩華王国。
この国は中央と、4つの方角で地域が分けられ、5つの区で成り立っている。
北の区は海生(かいせい)。
南の区は地神(ちしん)。
西の区は斑鳩(いかるが)。
東の区は天明(てんめい)。
そして、中央の王宮がある区を彩華(さいか)と呼ばれていた。
そんな彩華王国の28代国王に、青い瞳をもつ娘が産まれた。
しかし、王族は全ての者の瞳黒かった為、青い瞳の子など産まれるはずもなかった。
人々はこの娘をおそれ、不気味に思った。
さらに、この国には恐ろしい言い伝えがあった。
『青い瞳の者が国を破滅の道へと導く』と。
それを知った貴族や王族の一部は、娘を“悪魔の子”と呼び、殺そうとした。
だが、“悪魔の子殺し”を企んだ者達は全員が流行り病によって、亡くなったという。