ビターな僕の甘いレディ



みるみるうちにオレとひなのは、ずぶ濡れになった。



ひなのの肩くらいまでの髪からも水滴がポタポタと落ちる。




「あ…雨すごいね。どうしよう…私も夏生もびしょ濡れだ。」



って苦笑いをするひなの。



そんなひなのを見つめながら、オレは考えていた。



どうしてあの時、コイツに手を差しのべたんだろう。



別に助ける必要なかったんじゃないか…って。




でもなぜか、あの時とっさに手が出たんだ。



それは



ひなのが幼なじみだから?



あの行動はどう考えてもオレの本能なんだよな。