そんなオレの耳に飛び込んできたサトミちゃんの声。 「ちょっ……うるさいんだよ!!」 えぇ――… サトミちゃんって純粋そうに見えて、そんな子だったの!? サトミちゃんは、その勢いでひなのの手を大きく振り払う。 その拍子に、バランスを崩してよろけたひなの。 その後ろには――…崖。 「……ひなの!!!!」