「だから…そんな言葉信じてんの?」
オレの二度目の質問に
「…何が言いたいの?」
と少し怒ったような表情を浮かべる。
「オレに言わせてみれば、そんなの見え見えの嘘にしか思えないけど。」
「…嘘じゃないよ!!」
「嘘じゃないって証拠もないだろ。今頃、別の女とイチャついてんじゃねーの?」
「証拠ならあるよ!!私のこと好きって言ってくれたもん!私は純を信じてるんだから!!」
オレたちの言い合いは、次第にヒートアップ。
ひなのはオレに言われたことがショックだったらしく、涙目になっていた。
別にここまで言う必要はなかったのに
あまりにもひなのが真っ直ぐに彼氏のことを思ってるから
オレの手でめちゃくちゃにしてやりたくなった。

