私の言葉を聞いた純は、いきなり微笑みを浮かべると
「あー…オレ、そいつのこと知ってるわ。白石夏生とかいったっけ?」
と見下したような言い方をする。
……何で純が夏生のこと知ってるの?
夏生の名前なんて純の前では一度も出したことないのに。
純はそんな考えが頭を駆け巡る私の顔を覗き込む。
「今、何で純が知ってるの?って思ってるだろ?白石夏生と同じ学校の後輩から聞いたんだよ。」
「…へぇ…」
「そいつ、女遊び凄いらしいなー…オレの後輩も好きな女盗られたって言ってたし。」
―…そんなの純にだけは言われたくないよ。
自分の方がもっとひどいくせに。
純に対する怒りが私の中に溢れ出すのを必死に堪える。

