いつの間にか颯が周囲からいなくなっていた。 その時だった。 「───────っ、沖田隊長!?」 すぐ隣の部屋から、颯が沖田さんを呼ぶ切羽詰まったような大声が聞こえたのは。 「今の、颯の声?それに、沖田さんのこと呼んで……」 「おかしいな、総司はお前がいなくなってすぐに単独でお前を探しに行きやがったから場所が池田屋とは伝えてないんだが」 「と、とにかく隣の部屋に行こう!」