「おい颯!落ち着けって!!どこに行くつもりだよ!?」

颯を追って屯所を出た俺は、屯所前でブツブツ言ってる颯に声をかけた。

「奴らがどこにいるのか考えているんです。
四国屋か、池田屋か…いつも会合で使っているのは四国屋と聞きますが……。」

「ホントに俺ら2人だけで乗り込む気かよ!?桂相手にか!?」

「今の副長は信用できません。如月隊長は確かにお強い。だが、隊長は女性だ。何かあってからじゃ遅いんだ!!突入する機会を窺っている内に隊長に何かないとも限らない!!」

一体いつの間に颯はこんなに如月隊長に心酔していたのか…。

最初の態度とは大違いだ、と改めて驚いてしまう。