…………落ち着けひかり。 この人の挑発にいちいち乗ってたら永遠に帰れない。 あたしは大きく深呼吸をして、桂さんに向き直った。…と言っても、手足縛られてるから、顔だけ。 なんとも滑稽だ。 「…で?一体何が目的なんですか?壬生浪士組への人質とかだったらあたしにそんな価値はありませんよ。」 なんか自分で言ってて切なくなったわ。 ……いや、多分心配くらいはしてくれる……はず。 「人質ねぇ〜。まぁ、それも悪くないんだけど、違うかな。」 「じゃあ目的はなに?」 「それは簡単だよ。