『あたしはいつか絶対に桂さんより強くなる!!』

「ふっ…、くくっ……」

「桂…。帰ってきて早々、なんでそんなに笑っているんだ?気持ち悪りぃ。」

何回思い出しても笑ってしまう。
如月ひかりが言い放った言葉。

未だかつて、僕にあんな大口を叩いた人間がいただろうか。

不思議と、「無茶だ」とは思わない。
……なんとなく。

彼女なら、いつか僕と並ぶような実力を手に入れるんじゃないかな?

「ふふふっ…」

「お、おい桂?なんか変なもんでも食ったのか?今日は本当におかしいぞ?」

「ははっ…、晋作は、僕より強い人間が、新撰組にいると思う?」

「は?桂より強い人間?…沖田とか斎藤とか永倉とか…か?あ、でも互角くれーか?」

「あんなクズ達と互角なんて僕に喧嘩売ってるわけ?それこそ、あんなの僕の足元にも及ばないよ。」