「うん!みんなよろしくね!改めて、あたしの名前は如月ひかり!十一番組を新選ぐ……壬生浪士組一強くするから、ビシバシいくよ!」

そういえば、まだ壬生浪士組だったんだ。

「「「はいっ!!」」」

威勢の良い返事。

活気溢れる明るい雰囲気。

…に、そぐわない雰囲気&表情の人、約一名。

「えっと〜…。誰さんだろ?ごめんね、あたしまだ誰が誰だかよく分かんなくて。…何か、言いたい事あるかな?」

「……私は、沖田隊長のために我が身を一番組に捧げるつもりです。此度の引き抜きは納得いきません。」

つり目で、冷ややかな目が印象的な男の人。多分、あたしより2、3歳年上かな?

「おいっ!颯(はやて)!何言ってるんだよ⁉︎」

どうやらつり目の彼は颯というらしい。

その颯さんを慌てて制止したのは、まるで子犬のような印象を受ける男の子。まん丸の垂れ目とフワフワの茶色っぽい髪が可愛い。

「うるさい那月。如月さんは女子だ。それに、明らかに子供。なぜつかえなければならないんだ」

颯さんは、当然とでも言うように低いトーンで言い放った。