……それにしても、谷崎もどうして浮気しようなんて言ってきたんだろ。 生徒に彼氏を取られた私が哀れだったから? ただ単に浮気された私をからかってるだけ? ……やめよ。考え出したらきりが無い。 頭の中を埋め尽くす谷崎を振り払うように、 またトマトチューハイを煽った。 “やけ酒?ほどほどにしなよ” そんな香織の言葉を聞こえないふりをして飲み続けた。