こうして毎日繰り返される、本原くんに遊ばれていることを利用して過ごす日々は、唯一孤独を忘れられる方法で。
こうやってでしか、本原くんに少しでも存在を認めてもらえるきがしなかった。
怖い、怖い、怖い。
そう心の中で叫んだって、誰も助けてくれなかった。
―――私は、最低だから。
結局は、父と同じことをしている。
私から
友達も、好きな人も、家族も
何もかも全部奪った人と、同じことを。
私は、しているんだ。
本原くんの嘘を利用して、必死で醜くもしがみついて。
どれだけしがみついたって、彼は振り向いてくれないけれど、それでも彼にこっちを向いてほしくて。笑いかけてほしくて。
寂しいんだって気づいてほしかった。