睨むように桐原くんを凝視する。


桐原くん、わかってるよね?

お願いだから余計なこと言わな


「あー、あいつ美人だよ」


はい、そうでした!この人はKYでした!期待しちゃいけませんよね!!

その言葉に、バッと女の子たちの視線は私に集まる。


あ、ははは〜と作り笑いではごまかせませんよね?

徐々に近寄ってくるクラスの女の子たちに、


「舞桜はぁ、いつでも美人だぞっ☆」


舞桜ちゃんウインク一つ。


ねえ、桐原くん。


君のおかげで、私は

今日も逃げなければなりません!


「「滝川さーーん!待ちなさーい!」」


「「美人だなんて聞いてないわよーーっ!!」」



はーい、私もそんなこと言ってませーーん!!
言ったのはそこで楽しそうに私たちを眺めている桐原くんですっ!!


と反論する余裕はなさそうです。